観葉植物として有名なアロエは、『医者いらず』と呼ばれるほど、身体に良い効果を持つ植物として知られています。
そんなアロエの一種である『キダチアロエ茶』も、飲むことで多くの健康上のメリットを受けることができます。キダチアロエ茶には、どのような成分や効能効果があるのでしょうか?副作用はあるの?
今回は、健康に良いキダチアロエ茶の『手作りレシピ』や『美味しい飲み方』などをまとめてご紹介します。
[char no=10 char="ジジとババ"]アロエは昔から重宝されてきた植物なんじゃよ。[/char]
お好きなところからどうぞ
キダチアロエ茶とは?
『医者いらず』として健康に良いとブームになって、今ではすっかり定番となったアロエ。
化粧品や、ヨーグルト食品に含まれる食材としても知られていますね。また、ちょっとした火傷や切り傷などにも、鉢植えのアロエの汁を患部に塗ると抗菌作用によって治りが早くなります。
アロエは、ススキノキ科ツルボラン亜科アロエ属の多肉植物の総称で、現在までに500種以上が知られています。
日本の家庭で鉢植えとして見られるのは、『キダチアロエ』と『アロエベラ』の2種類が多いようです。
『キダチアロエ』は、その『木立ち』の名の通り茎が伸びて立ち上がり、成長につれ枝は多数に分かれていくのが特徴です。
アロエの中では、寒さに強い品種であるため、日本全国で育てることが可能です。
ただし、寒さに強いとはいえ、キダチアロエも水分を多く含んでいますので寒冷地の冬場は、室内で育てることをおすすめします。
また、キダチアロエは繁殖力も強いため、挿し木などで簡単に増やすことが可能です。
[char no=9 char="ママ"]観葉植物やベランダ菜園でもお馴染みね♪[/char]
アロエベラとの違いは?
もう一つ、『アロエベラ』という品種もよく耳にしますね。
こちらは、キダチアロエに比べると寒さに弱いという特徴がありますが、キダチアロエに比べ葉が肉厚なため、加工品としてエキスを絞ったり、ヨーグルトなど入れる果肉には、このアロエベラの葉が使われています。
キダチアロエ、アロエベラ、それぞれに含まれる成分には多少の違いがあります。
キダチアロエには、アロエベラにない、『アロエウルシン』、『アロエチン』、『アロエニン』の3種類の成分が含まれています。
逆に、アロエベラに含まれていて、キダチアロエにはない成分は、抗菌・利尿作用などがあるサポニンがあります。
キダチアロエ、アロエベラ、共に多くの薬効がありますが、『アロエ茶』として飲まれているのは、主にキダチアロエを使ったもので、含まれている成分や、その効能効果には様々なものがあります。
キダチアロエ茶の成分は?
キダチアロエには、次のような成分が含まれています。
- アロイン(バルバロイン)
- アロエエモジン
- アロエチン
- グルコマンナンアロエウルシン
- アロエニン
- アロミチン
- アロエレクチン
- アルボランA
- アルボランB
- 葉緑素
- ビタミンA
- ビタミンB12
- ビタミンC
- ビタミンE
- カリウム
- 鉄分
キダチアロエ茶の効能効果
健胃効果
キダチアロエの苦み成分であるアロインやアロエモモジンの働きで、胃酸の分泌をコントロールして、胃酸過多による胃もたれ時には胃酸を抑え、反対に食べ過ぎた時には胃酸を増やすなどの効果があります。
胃炎の改善
キダチアロエ茶のアロエウルシンの働きにより、傷ついた胃や腸の粘膜の炎症を抑え、治りを早めるといわれます。
糖尿病改善効果
キダチアロエ茶は、アルボランA、アルボランBの働きにより、血糖値を下げることで糖尿病を改善する効果が期待されています。
便秘改善効果
キダチアロエ茶のアロインの緩下作用や瀉下作用の効果によって、便に水分を含ませ腸を刺激し動きを活発にすることから便秘に効くといわれています。
美肌効果
キダチアロエ茶には、ビタミンが多く含まれています。
皮膚を健康に保つビタミンA、シミやそばかすを防ぐビタミンC、抗酸化作用のあるビタミンEなどによって、美肌効果が期待できます。
また、じんましんや湿疹の回復にも効果があると言われています。
がん予防効果
キダチアロエ茶に含まれる、免疫力を高めるアロミチン、強い抗菌作用のアロエチンの働きにより、ガンを予防する効果が期待されています。
ダイエット効果
アルボランという成分が新陳代謝を促進し余分に脂肪を燃やすことで、ダイエットや肥満の予防の効果が期待できます。
その他
キダチアロエ茶には、二日酔いの予防改善、免疫力を上げて風邪などを予防したり、痔の改善などの効果が期待できます。
また、下痢などの時にも、キダチアロエ茶の解毒作用から効果があると言われています。
キダチアロエ茶には、貧血予防に効果のある鉄分や、利尿作用があるカリウムなどのミネラルも含まれています。
キダチアロエ茶の副作用
キダチアロエ茶はノンカフェインですが、子宮収縮の作用や子宮充血の作用があるため、妊娠中の方は避けた方が良いでしょう。
同時に、子宮が充血する恐れがあるので、月経中の場合も摂取も控えたほうが無難です。
また、現在、知られているアロエの副作用には激しい下痢や腹痛、結腸(大腸の一部)に穴が開く・出血、それに腎臓障害があります。
お茶の場合は、直接食べる場合に比べると効果が穏やかなため、神経質になる必要はありませんが、念のため、『キダチアロエ茶』を飲用する際にも適量を守りましょう。
アレルギー体質の場合、稀にキダチアロエ茶でアレルギー症状が出る場合もありますから、ご注意ください。
キダチアロエ茶のレシピと飲み方
もし、ご自宅にキダチアロエの鉢植えがあるようでしたら、簡単にキダチアロエ茶が手作りできます。
キダチアロエ茶のレシピ
【材料】
- キダチアロエの葉:好きなだけ
【作り方】
- キダチアロエの葉を茎から切り取り、きれいに洗い、水分をふき取ります。
- 葉に付いたトゲを取り、3~5㎜位に薄くスライスします。
- 天気の良い日に、天日干します。
- カラカラに乾燥したら出来上がりです。
*乾燥したものは、湿気ないように缶や瓶、ジップロックなどで保存してください。
*出来上がってすぐに飲むよりは、半年ぐらい寝かせておいた方が、匂いも味もまろやかになるようです。
*アロエをスライスした際に出る汁も、アロエの成分が含まれていますから、苦みが気になる場合は、お風呂の入浴剤代わりに使うと良いでしょう。
キダチアロエ茶の飲み方
手作りしたキダチアロエ茶は、ティースプーン1杯程度を急須に入れ、お湯を注ぎ、お好きな濃さになるまで蒸らします。
煮出す場合は、水1リットルにつきティースプーン2杯程度をいれて、お好みの濃さになるまで火にかけます。
市販品のキダチアロエ茶の場合は、商品の取り扱いに従って入れてください。
身体に良い効果効能がたくさんあるキダチアロエ茶ですが、そのまま単品で飲むには、味が苦くてあまり美味しくありません。
他の茶葉などとブレンドすることで、美味しくいただくことができますよ。
手軽な所では、緑茶やウーロン茶、麦茶などが良いでしょう。
もし、お好きなハーブティがあるのなら、お好みの量でブレンドしてみると良いでしょう。
もし、単品で飲む場合は、はちみつなどで甘みをつけると飲みやすくなりますよ。
キダアロエ茶まとめ
『医者いらず』と言われ、傷に塗っても、そのまま食べても健康にメリットのあるアロエ。
数ある種類の中でも日本で育てやすいキダチアロエを使った『キダチアロエ茶』にも、身体に良い効果効能がたくさんあります。
ただし、子宮収縮の作用があるため、妊婦の方は飲用を控えた方が良いでしょう。
また、アロエの摂り過ぎによる副作用もあるようです。
お茶の場合は、そこまで神経質になる必要はありませんが、適量を飲用すると良いでしょう。
自宅でも簡単に育てることのできるキダチアロエを使って作れる、キダチアロエ茶のレシピをご紹介したので参考していただけたらと思います。
[char no="20" char="ママ"]女性に嬉しい効果が沢山ですよ~♪[/char]