沖縄でとれる酸っぱい果物、シークワーサーを使った『シークワーサー茶』。
シークワーサーの果汁などを使った缶チューハイなども発売されていることから、その名前を知っている人は多いのではないでしょうか。
このシークワーサーに含まれる『ノビレチン』という成分には、身体に良い効果がたくさんあることが、近年の研究で分かっています。
それは、どのような効果効能で、また副作用などはあるのでしょうか?
[char no=8 char="パパ"]この記事では、美味しいシークワーサー茶の”作り方”や”飲み方”を書いていますよ♪[/char]
お好きなところからどうぞ
シークワーサー茶とは?
シークワーサーは、ミカン科常緑低木の柑橘類で、直径4~5㎝ほどの小さな実をつけます。
『シークワーサー』とは沖縄方言で、和名は『ヒラミレモン』といいます。
『シー』は“酸い”、『クワス』は“食わし”の意味で、『シークワーサー』とは“酸食わし”という意味になります。
これは、芭蕉布(沖縄特産の布地)を織り上げた際に、そのままでは固いため、未熟なシークワーサーの果汁で洗浄し、余剰の有機物を酸で溶かして柔らかくしたことに由来すると言われています。
この名前の由来からも分かるように、シークワーサーは、とても酸味の強いのが特徴の果実で、皮の青い未熟の果実は食酢に、そして皮が黄色くなった完熟の果実は生食用になります。
シークワーサーの果汁は、食酢に使われる他、ジュースなどの加工食品として利用されたり、沖縄では、泡盛にシークワーサーの果汁を入れることも良くあります。
未熟果をホワイトリカーにつけ込んだ、健康酒として飲まれています。
そして、シークワーサーの果皮を乾燥させたものが、今回ご紹介する『シークワーサー茶』となります。
[char no=5 char="8歳♀"]シークワーサージュースも美味しいよね♪[/char]
市販されているシークワーサー茶には、他の種類の茶葉や柑橘類の他の果物を加えたものなどもあるようです。
シークワーサー茶が、注目されている理由は、シークワーサーに含まれている『ノビレチン』という成分にあるようです。
このノビレチンには、ガン抑制や肝臓によい効果があるといわれています。
それ以外にも、シークワーサー茶には多くの成分が含まれています。
[char no=10 char="ジジとババ"](ババ)わたしはシークワーサー茶が大好きよ。[/char]
シークワーサー茶の成分
シークワーサー茶に含まれる成分の中でも、一番の注目株の『ノビレチン』。
『ノビレチン』は柑橘類特有のフラボノイド成分の一種で、糖尿病や高血圧症、ガン、風邪、骨粗しょう症など、多くの病気に効果があると言われています。
しかも、シークワーサーには、この『ノビレチン』が、ほかの柑橘類に比ベて2~12倍もふくまれているのです。
そして、このノビレチンは、シークワーサーの果皮の部分に多く含まれていますので、皮を使った『シークワーサー茶』は、ノビレチンを摂取するのに最適な方法と言えるでしょう。
また、シークワーサー茶にはノビレチン以外にも、身体に良い成分がたくさん見られます。
- ノビレチン
- ヘスペリジン
- ペクチン
- クエン酸
- リモネン
- βクリプトキサンチン
- ビタミンC
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン(B3)
- パントテン酸(B5)
- 葉酸
- ビタミンE
- β-カロテン
- カルシウム
- リン
- マグネシウム
- カリウム
シークワーサー茶の効果効能
■糖尿病改善
ノビレチンが血糖値を下げるため、糖尿病の改善の効果が期待されています。
■高血圧改善
ノビレチンが血圧の上昇を抑えるため、高血圧を改善すると言われていますし、利尿作用のあるカリウムによって体内の余分な水分の排出と塩分を正常に保つ働きからも高血圧の予防が期待できます。
■動脈硬化予防
ノビレチンの他、血管を丈夫にしてくれるヘスペリジン、抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンEによって活性酸素の発生や酸化力を抑えてくれるため、動脈硬化の予防に役立ちます。
■ガン予防
ノビレチンには、発がんの抑制作用、がん細胞の増殖を抑制する働きや抗がん剤の効果を増強させる働きがあるとの研究が発表されています。
同時に、βクリプトキサンチンの働きにより、ガンを予防することが期待されています。
■美容効果
ノビレチンにはメラニン色素の抑制効果があることが発表されています。
そこに、ビタミンCやビタミンE、クエン酸などの効果が加わることで、美肌効果が期待できます。
また、パテント酸には、髪や肌を美しく保つ働きがあります。
■疲労回復
疲労回復に必要な物質のクエン酸やビタミンB1 、リラックス効果のある柑橘系の香り成分であるリモネンを多く含むことから、疲労回復に役立ちます。
■その他
上記以外にも、ノビレチンには、関節リウマチや変形性関節症の改善や予防、皮膚の炎症抑制、アルツハイマー病の予防や治療、記憶障害改善作用などがあると言われています。
そして、最近の研究では、「肝機能改善効果」効果がある可能性があると報道されました。
解毒作用をしてくれる肝臓ですが、シークワーサーを摂ることで、この解毒作用が増強されることがわかってきたようです。
まだ研究途中とのことですので、結果次第では、ノビレチンに更なる効果が追加される可能性もあるかもしれませんね。
ノビレチン以外にも、シークワーサー茶には、貧血予防効果のある葉酸が含まれています。
さらに、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシムなどのミネラルもふくまれています。
[char no=9 char="ママ"]妊娠中のママに嬉しい効果がたくさん入ってるわね。[/char]
シークワーサー茶の副作用
薬ではない、柑橘系の果物であるシークワーサーが原料のシークワーサー茶には、副作用はありません。
また、ノンカフェインですから、子供や妊娠中、授乳中の方でも安心して飲むことができます。
ただし、食品であるためアレルギーがある場合には注意が必要です。
シークワーサー茶の作り方
■材料
- シークワーサーの皮:お好きなだけ
■作り方
- シークワーサーの皮をよく水洗いし、刻みます。(果汁を絞った後の物なら、種以外はそのまま一緒に刻みましょう。)
- 重ならないようにザルや皿に並べて、1週間くらい日の当たる風通しの良い場所に置いて乾燥させます。
- カラカラに乾燥したらできあがりです。湿気ないように、瓶や缶、ジップロックなどで保存してください。
*シークワーサーの果実は、収穫時期に通信販売などで購入することができます。
*果汁部分は、お料理などにお使いください。
シークワーサー茶の飲み方
上記のように手作りしたシークワーサー茶は、乾燥した皮10g程度を水400ccに入れて、15~20分程煮出します。
煮出した物は、そのまま飲んでも、冷やしても飲んでも美味しくいただけます。
市販のものは、商品説明書きに従って入れてください。
また、シークワーサー茶は、他のお茶とブレンドしても美味しくいただけます。
同じ柑橘系のお茶は相性が良いですし、普段から飲み慣れた緑茶や麦茶などと合わせてもいつもと違った風味が味わえます。
はちみつなどで甘みをつけても美味しくなりますよ。
[char no=8 char="パパ"]子供には甘いシロップを入れてあげるといいですね。[/char]
さいごに
『シークワーサー茶』に含まれる『ノビレチン』には、がん抑制効果や生活習慣病予防などを始めとした、健康に良いメリットがたくさんあります。
また、ノビレチン以外にも身体に良い成分がたくさんあるシークワーサー茶には、副作用もなく、ノンカフェイン飲料ですから、どなたでも美味しくいただくことができます。
ノビレチンは果皮に多く含まれている成分ですから、皮を使ったシークワーサー茶は、ノビレチンを摂取するには最適です。
シークワーサー茶は、家庭でも簡単に手作りできますので、作り方を参考にしてお試しいただけたらと思います。