沖縄では、ヨモギを使ったお茶や料理などがたくさんあります。
その代表的なお茶が『フーチバー(よもぎ)茶』。本州のヨモギよりも苦みがまろやかな『ニシヨモギ』を使っていて、飲みやすいお茶です。
沖縄独自のヨモギを使った、フーチバー茶にはどんな効能効果があるのでしょうか?
美味しいフーチバー(よもぎ)茶の作り方や飲み方をご紹介します。
[char no=9 char="ママ"]健康に良いんですよ~♪[/char]
お好きなところからどうぞ
フーチバー(よもぎ)茶とは?
沖縄の方言では『フーチバー』と呼ばれるのが、沖縄在来種のニシヨモギです。
『フーチ』は病を『バー』は葉のことを指すと言われていますから、病気の時に使う葉という意味合いになり、昔から、調子が悪い時に『フーチバー茶』がよく飲まれていたようです。
本州のヨモギは、苦みが強く、お餅や団子などのお菓子の香り付け程度に使われるのに比べ、ニシヨモギは苦みが少ないのが特徴。
その為、お茶として飲むのはもちろん、柔らかくて香りの良いことからお料理に使われたり、薬味としてや生のまま食べることも可能なほどです。
[char no="15" char="はじめパパ"]沖縄そばに『生のよもぎ』を入れて食べるのが美味しいですよ![/char]
[char no=9 char="ママ"]沖縄そば屋さんによっては、薬味として置いてるわね♪[/char]
細かく刻んだフーチバーを使った『フーチバージューシー(ヨモギ入り沖縄風炊込みご飯)』や、沖縄そばのトッピングにそのまま加えたり、天ぷらなどでよく食べられているそうですよ。
一般的に、ヨモギを使った料理はバリエーションが本州では少ないようですが、沖縄料理をお手本にすれば、ヨモギ料理のレパートリーが増えると言われるほど、沖縄では頻繁にフーチバー(ヨモギ)が利用されているのです。
フーチバー(よもぎ)茶の成分は?
- ビタミンK
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンC
- ビタミンE
- β-カロテン
- カリウム
- カルシウム
- 鉄分
- 食物繊維
- シオネール
- クロロフィル
- タンニン
フーチバー(よもぎ)茶の効果効能は?
風邪やインフルエンザ予防
昔から沖縄では、フーチバー(よもぎ)茶は、“風邪を引いた時に飲むお茶”として親しまれていたそうです。
フーチバー(よもぎ)には、免疫力アップに役立つβカロテンが、体内ではビタミンAに変換されることで粘膜を保護してウィルスの侵入を防ぐ効果が期待できます。
体を温め、栄養豊富なフーチバー(よもぎ)には、風邪やインフルエンザの予防や回復を助ける働きがあると考えられています。
生活習慣病の予防
フーチバー(よもぎ)茶に含まれているクロロフィルは、血液中の悪玉コレステロールを吸着して排泄させる働きがあります。
このことから、高脂血症をはじめ動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの予防が期待されています。
また、フーチバー(よもぎ)茶に含まれているカリウムには、体内のナトリウムを排出させる作用があります。
体内の水分と共に余分なナトリウムを排出してくれることから、高血圧の予防や改善の効果も期待されます。
ストレス対策
フーチバー(よもぎ)茶に含まれるビタミンB群の多くは、精神状態の維持に深く関係している栄養成分となります。
また、ヨモギの香り成分であるシネオールには鎮静作用があり、リラックス状態へと導くと考えられています。
これらのことから、ストレスを和らげてリラックス状態を作り、気持ちを安定させ抗ストレス効果が期待されます。
貧血の予防・改善
フーチバー(よもぎ)茶には、豊富な鉄分が含まれています。
その量は、ホウレンソウの3倍以上と言われていることから、貧血の予防や改善に適しています。
血流の改善
フーチバー(よもぎ)茶には、血行を促すビタミンEや抗酸化作用のあるβ-カロテンなど、血液や血管の状態を整え血液循環をサポートする様々な成分が含まれています。
最近の研究でフーチバー(よもぎ)には、血管を拡張させ血流改善や冷え性の緩和に役立つことが報告されています。
月経トラブルや更年期障害の改善・緩和
フーチバー(よもぎ)には、は子宮や卵巣の老廃物の排泄を促し、子宮の機能低下を改善する働きがあると考えられています。
また、血流を改善することで子宮の冷えが解消されることで、生理痛の緩和が期待できます。
加えて、リラックス作用から精神を安定させる効果のあるシネオールによって、イライラや落ち込みといった精神面をサポートし、ホルモンバランスを整えることでPMS(月経前症候群)、更年期障害の改善にも役立つと考えられています。
ダイエット効果
フーチバー(よもぎ)茶に含まれているクロロフィルによって、小腸のひだに溜まった汚れを排出し、汚れが吸着しないようにする働きや、体の機能低下の原因となるダイオキシンなどの有害物質を排泄させるデトックス効果もあります。
体内から有害物質が排出されることで代謝を回復させ、ビタミンBなどの栄養成分が代謝を高めることから、ダイエット効果が期待できます。
便秘の緩和
フーチバー(よもぎ)には、食物繊維が含まれています。
ただ、お茶として飲む場合は、食物繊維の大半を占める不溶性食物繊維が茶葉の部分に残ってしまうため、フーチバー(よもぎ)全ての食物繊維を摂取できるわけではありません。
ですが、便秘の緩和に繋がる、水溶性食物繊維はある程度摂取できると考えられています。
このことから、フーチバー(よもぎ)茶の場合、即効性の便秘緩和よりは、穏やかな便通の改善や腸内環境を整えることで便秘をしにくい体質への改善が期待できます。
美肌効果・アンチエイジング
フーチバー(よもぎ)茶には、β-カロテンやビタミンEなどのビタミン類、タンニンなどの抗酸化成分がふくまれています。
これら働きによって、活性酸素による細胞のダメージを抑制し、シミやシワ、タルミなどを防いでくれます。
また、ヨモギのデトックス効果で、ニキビや肌荒れの改善に繋がると考えられていますし、血行が促進されることによって肌に良い影響を与え、美肌やアンチエイジングの効果が期待できます。
その他
上記の他にも、消臭効果や不眠症の改善にも効果があると考えられています。
フーチバー(よもぎ)茶の副作用は?
フーチバー(よもぎ)茶は、特に副作用はありません。ノンカフェインで子供も大人も安心して飲むことが出来ます。
ただし、キク科植物にアレルギーがある方が飲用にするには注意が必要です。まず初めに少し試してみてアレルギー反応を試してみるのをおすすめします。
また、妊娠中の方も大量摂取はおすすめされていません。
フーチバー(よもぎ)茶の作り方と飲み方
フーチバー(よもぎ)茶は、共に自宅でも簡単に作ることが出来ます。
- 若葉を摘み、きれいに洗った後に水分をふき取り、カラカラになるまで乾燥させる。
- 十分に乾燥したら、ハサミなどで細かく刻む。
- 急須に刻んだ茶葉を入れ、お湯を注いで、お好みの濃さになるまで蒸らす。
乾燥させた茶葉は、湿気ないように瓶や缶、ジップロックなどで保存してください。
ホットで飲んでも、冷蔵庫で冷やして飲んでも美味しくいただけます。さらに、他の効能効果のあるお茶とブレンドすれば相乗効果が得られ、味わいの変化も楽しめます!
[char no="20" char="ママ"]よもぎ独特の香りがいいのよね~♪[/char]
さいごに
ニシヨモギを使った『フーチバー(よもぎ)茶』
お茶以外にも料理に使われることもあり、沖縄ではメジャーな薬草であるニシキヨモギ。
とても健康に良い効能効果があることから、沖縄では昔から『お茶』として飲用されてきました!
自宅で簡単に作ることが出来ますので、ぜひ皆さんも試してみてくださいね。