春になると、安くて美味しいイチゴが出回りますね。
安いからと大量に買ったけれど、イチゴの鮮度は短いため、早く食べないと傷んでしまう!
そんな時は、長期保存ができるジャムにしてみては、いかがでしょうか?
電子レンジや圧力鍋を使えば簡単にイチゴジャムが作れますよ。
今回は、作りやすいイチゴジャムのレシピや、保存方法についてご紹介します。
お好きなところからどうぞ
イチゴジャムの作り方の簡単レシピ(圧力鍋や電子レンジ)
鍋で煮込むよりも簡単で時間短縮ができる、圧力鍋と電子レンジを使ったイチゴジャムのレシピです。
材料のレモン汁は、さっぱりさせるのと同時に、ジャムをゲル化させる効果のあるペクチン代わりになりますので、必ず入れてください。
また、なめらかなジャムがお好みの場合は、出来上がり直前に良く潰すか、ブレンダーやフードプロセッサーで粒がなくなるまで撹拌すると良いでしょう。
その場合は、潰した後に鍋に戻し、煮詰める作業を行い、ジャムの温度を上げてください。
お手持ち道具に合わせて作ってみてくださいね。
圧力鍋を使う方法
圧力鍋のセッティングを間違えてしまうと焦げてしまいますので、注意してください。
材料
- いちご:300グラム
- 砂糖:100~150グラム
- レモン汁:大さじ1杯
作り方
- いちごはきれいに洗って、へたを取り水分を取り除いておいてください。
- 圧力鍋に材料を入れ、30分~1時間程度おいて、イチゴと砂糖を馴染ませます。 レモン汁を加え、混ぜます。
- 圧力鍋の蓋を閉め、加圧強にして強火にかけ、ピンがあがったら、すぐに弱火にして2分加圧します。(ピンが上がる前に焦げないように火加減に気をつけてください。
- 2分経ったら火を止め、ピンが自然に下がったら蓋を開けて、アクがあれば掬い取ります。
- 5火をつけ15分程度、時々かきまぜながら煮詰めます。イチゴの形を残したい場合は、そっとかき混ぜてください。
- 6冷めると少し硬くなるので、とろみを加減をみて火を止めて瓶詰し、密閉作業を行います。
電子レンジを使う方法
電子レンジを使用する場合は、必ず耐熱製のボウルを用意しましょう。
材料
- いちご:300グラム
- 砂糖:100~150グラム
- レモン汁:大さじ1杯
作り方
- いちごはきれいに洗って、へたを取り水分を取り除いておいてください。
- 大きめの耐熱製のボウルに材料を入れ、30分~1時間程度おいて、イチゴと砂糖を馴染ませます。 レモン汁を加え、混ぜます。
- しっかりラップをして電子レンジで8分加熱します。(しっかりとラップをしないと吹きこぼれる時があるので注意してください)ラップを外して、さらに様子を見ながら10分加熱します。 冷めると少し硬くなるので、とろみを加減してください。(熱くなっているので、火傷に注意してください)
- アクを掬い取って瓶詰し、密閉作業を行います。
イチゴジャムの保存方法について
トーストやパンケーキと一緒に、美味しい手作りジャムを食卓に載せてみませんか?
安いイチゴが多量に手に入った時など、まとめて作っても保存ができるので無駄になりません。
砂糖の量で甘さの調節もできますし、防腐剤等不使用の安心で美味しいイチゴジャムが作れますよ。
ただし、ここで注意したいのが砂糖の分量。
ジャムの糖度が高くなるほど長期保存がきくようになるのです。
ですから、極端に砂糖の量を減らしてしまうと、糖度が低くなり長く保存ができなくなってしまいます。
もし、甘さ控えめがお好みな場合は、砂糖を減らすことは可能ですが、保存できる期間が変わってくることにご注意くださいね。
また、すぐに食べてしまう場合と、長期保存したい場合の保存方法も変わってきます。
長期保存したい場合は、冷凍するか、保存瓶の熱湯消毒や密閉(脱気殺菌)作業が必要になります。
すぐに食べたい時は、冷蔵庫で保存します。
下記の保存期間を参考にしてくださいね。
イチゴと砂糖の割合と保存期間
一般的なジャムの糖度の割合と保存期間は以下の通りです。
糖度が高い方が長期保存可能です。
糖度50%(果物と砂糖の割合=2:1)の場合
- 冷蔵保存:2週間程度
- 保存瓶(注を参照):1年
- 冷凍:約半年
糖度34%(果物と砂糖の割合=3:1)の場合
- 冷蔵保存:7~10日程度
- 保存瓶(注を参照):1年
- 冷凍:約3~4か月
(注)正しい手順で、きっちりと煮沸消毒した保存瓶を密閉(脱気殺菌)処理して詰めた場合に限ります。(方法については、下記を参考にしてください)
*冷凍保存する場合、ガラス瓶などは割れてしまうことがありますので避けてください。
保存瓶の煮沸消毒方法
手作りのイチゴジャムを長期間保存できるように、保存瓶の煮沸消毒方法と脱気方法をご紹介します。
ジャムが出来上がったらすぐに瓶詰できるように、ジャム作りと同時並行して保存瓶の消毒を行いましょう。
尚、瓶の使いまわしは、蓋のパッキン部分が劣化し、きちんと蓋が閉まらない場合がありますので、長期保存したい時は新しい瓶を使うことをおすすめします。
また、あまり大きな瓶よりは、150~200グラム 程度のジャムを入れられる瓶の方が扱いやすいと思いますが、お好みに合わせて選んでください。
道具
- 保存瓶と蓋:ジャムの分量に合わせた数(蓋がきっちりと閉められるタイプの物)
- トング:1つ(お湯の中から、瓶などを取り出す時に使用)
- きれいな布巾:数枚
手順
- 保存瓶と蓋、取り出し用のトングを洗剤できれいに洗います。
- 大きめの鍋に保存瓶と蓋を入れ、全て浸かる量の水を入れて強火にかけます。
- 沸騰したら、蓋は3分、10分程度煮沸消毒します。
- トングで蓋、瓶を取り出したら、綺麗な布巾の上に伏せて置き、余熱で水分を乾かします。
- 瓶が冷え切ってしまう前に出来上がったジャムを詰めます。(ジャムが大変熱くなっていますから、火傷をしないよう気をつけてください)。
このまま、下記の『保存瓶の密閉(脱気殺菌)』に移ります。
長期保存しない場合は、このまま瓶の蓋を閉め、冷めたら冷蔵庫で保管しましょう。
その場合は、開封前でも、なるべく早く食べきるようにしてください。
保存瓶の密閉(脱気殺菌)方法
この作業をしておかないと、長期保存中にジャムにカビが出てしまう場合があります。
煮沸消毒した瓶にジャムを詰めた後に、再度、瓶を煮沸して完全密閉する方法が脱気殺菌です。
準備
- 上記のように、保存瓶と蓋を煮沸消毒しておく。
- 手順の3.で使うお湯をヤカンや鍋で沸かしておく。
手順
- ジャムが出来上がり火を止めたら、煮沸消毒した保存瓶に、瓶の口から1㎝ほどあけてジャムを詰めます。空気が入って気泡ができてしまったら、消毒済の箸などで気泡を潰します。
- 瓶の口をきれいな布巾やキッチンペーパーでふき取り、蓋を軽く閉めます。
- 鍋底に網やすのこを敷き、ジャムを詰めた瓶を入れます。瓶の2/3 ほど浸かる湯を注ぎ、火をつけて、沸騰したら10~15分ほど煮沸します。(瓶の蓋部分にお湯がかからないようにして下さい)
- 火を止め、布巾などを使って取り出し、蓋をきつく閉めます。熱いので、火傷をしないようの軍手の上にビニール手袋をするなどして、充分気をつけて下さい。
- 蓋を閉めたら、そのまま冷めるまで立てておきましょう。
さいごに
圧力鍋やレンジを使った、手作りイチゴジャムのレシピと作り方をご紹介しました。
旬の時期に新鮮で安いイチゴを見つけたら、イチゴジャムを作るチャンスですよ!
また、容器の煮沸消毒や保存方法についてもまとめてみましたので、ご参考にしていただけたらと思います。
手作りのイチゴジャムの良いところは、何を使ったのかがしっかりわかる安心と、出来立ての美味しさが味わるところです。
ぜひ、手作りのイチゴジャムをお試しくださいね。