春先から初夏にかけて旬のアスパラガス。
最近では、真冬でも海外産のアスパラガスが売られていますが、やはり国産の新鮮なアスパラガスが一番ですね!
茹でても炒めても美味しいアスパラガスには、多くの栄養素や、さらに認知症に効果的な成分が含まれていて、薬膳としての効能も注目されているます。
ですが、アスパラガスの食べ過ぎには注意が必要とも聞きますが、それはなぜでしょう?
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今回は、アスパラガスに含まれる体に良い栄養や成分についてご紹介します。
お好きなところからどうぞ
アスパラガスの栄養素や成分
アスパラガスには、様々な栄養成分が含まれていますが、主に以下にご紹介する4つの栄養素が重要です。
アスパラギン酸の効果
アスパラギン酸は、旨み成分のアミノ酸の一種です。
体内で生成することができる成分ですが、年齢と共に体内で作られる量が減っていってしまうため、食物から摂取することをすすめします。
アスパラギン酸は、名前からもわかるように、アスパラに特に多く含まれている成分です。
- 利尿作用
体内にある毒素を尿と共に体外へ排出してくれる効果があります。利尿作用によって、むくみ解消や防止効果が期待できます。 - 新陳代謝の活発化
新陳代謝をスムーズにし活発化させることで、美肌を作る手助けをしてくれます。また、アスパラギン酸には、水分調整の作用があることから、お肌の乾燥を防ぎ保湿効果が期待できます。 - 疲労回復・スタミナ増強
アスパラギン酸には、疲労物質である『乳酸』を分解して、エネルギーに変え、疲労を回復させる作用があります。
また、実験研究では、アスパラギン酸は、エネルギー源となるグリコーゲンの生成にも効果を発揮するという報告がされています。
尚、アスパラギン酸は熱に弱いため、調理の際は、加熱のし過ぎに注意しましょう。
サルササポゲニングリコシドの効果
アスパラガスに含まれるサルササポゲニングリコシドは、免疫力をアップさせ、抗菌作用や抗ウイルス作用、抗腫瘍作用が期待されています。
免疫力がアップすれば以下のような効果を得ることができます。
- 風邪を引きにくくなる
- アレルギーに強くなる
- ガンや生活習慣病のリスクを減らすことができる
GABA(γ‐アミノ酪酸)の効果
アスパラガスから抽出したアスパラエキスには、多くのGABA(γ‐アミノ酪酸)が含まれています。
GABAは、高血圧の予防や肝機能改善の効果が期待されます。
自律神経の働きを整え、腎臓の働きを促し血圧を正常に下げてくれます。
また、GABAは、血液中のアルコール濃度を抑制する働きがあります。
さらに、アルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドを分解する作用もあるので、肝臓への負担を少なくするといわれています。
よって、お酒を飲むときに、アスパラガスを食べると、悪酔いや二日酔いなどを防ぐ効果が期待できます。
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ルチンの効果
血管強化により動脈硬化や高血圧の予防、毛細血管を丈夫にするなどの効果が期待できます。
アスパラガスが認知症にも効果的?
近年の研究では、アスパラガスが認知症にも効果があるとされています。
認知症に効果のあるとされている栄養素を豊富に含んでいます。
- βカロテン
食黄色野菜に多く含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変換され粘膜などを強くする働きがあります。風邪予防などに効果や夜盲症の予防、美肌効果などが期待できます。 - ビタミンB1、B2
エネルギーの代謝をスムーズにし、脂肪を燃焼させる効果があります。 - ビタミンC
メラニン色素の生成を抑える、コラーゲンの合成を助けることから、美肌効果が期待できます。 - 葉酸
動脈硬化予防やがん予防、貧血予防などに効果的です。また、胎児の成長にも良い効果を得られるため、妊婦さんに必要な栄養素の1つです。 - ビタミンE
抗酸化作用を持つことで注目を集めているビタミンEには、血行改善、女性ホルモンのバランスを整える、生活習慣病予防、老化を防ぐ効果が期待されています。
アスパラガスには、その他にも、カリウム、カルシウム、鉄といったミネラル類や食物繊維が含まれています。
また、上記に書いた効果以外にも、アスパラガスには、
- ストレスの軽減
- 快眠作用
- 認知症の予防
- ダイエット
などの効果も報告されています。
アスパラガスの効能については、今後も研究や実験がされていくようですから、更なる効能効果が発表されることに期待したいと思います。
アスパラガスの薬膳の効能に注目
アスパラガスの薬膳として『清熱の食材』という熱を取り去り、体の渇きを癒すという効能に着目されています。
清熱作用のあるアスパラガスは、胃熱によく効くと言われています。
胃熱の場合は、胃腸の働き自体は活発なので胃の調子が悪いという割には食欲があるのが特徴です。
そんな時には、アスパラガスを摂ってみてはいかがでしょうか?
薬膳としてアスパラガスと同じ働きを持つ、セロリ、トマト、リンゴ、ほうれん草なども胃熱に良い食材となります。
逆に、お腹が空かない、食欲が湧かない、手足の冷え感があるなどの症状は、胃が冷えすぎていますのでアスパラガスはその改善に向かないと言えるでしょう。
アスパラガスは食べ過ぎに注意?
健康にも良く、美味しいアスパラガスですが、食べ過ぎると、尿の匂いがおかしくなってしまう場合があるそうです。
人によっては、その匂いに気付かない場合もあるようですが、どうやら硫黄臭がするとのこと…。
なぜ、尿が硫黄臭になってしまうのでしょうか?
その原因は、アスパラギン酸によるもの。
アスパラギン酸が体の中で硫黄含有物質に分解され、その中に含まれる『メチルメルカプタン』という物質が、尿が臭う原因となっているようです。
どれくらいのアスパラガスを食べると、尿が匂うかは個人差があるため一概には言えませんが、臭いに敏感な人はすぐに分かるとのことです。
尿が匂うだけなので、身体に異常はありませんが、ちょっとびっくりしてしまいますよね!
アスパラガスの保存方法や下ごしらえ
アスパラガスは好きだけれど、下処理の仕方や保存方法がわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
アスパラガスは、ちょっとした下ごしらえをするだけで、ぐっと食べやすくなりますよ!
保存方法(生のまま)
野菜の多くは、なるべく新鮮なうちに食べたいものですが、アスパラガスも収穫後、特に早く食べたい野菜の1つになります。
とはいえ、すぐに料理できない時や、一度に食べきれない量のアスパラガスが手元にある場合は、上手く保存し、なるべく長く美味しさを保ちましょう。
以下の方法なら、1週間程度は冷蔵庫の野菜室で保存できます。
- 水を入れたコップに穂先を上にして立てる
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少量の場合は、アスパラガスが入る大きさのコップやカップにアスパラガスを立てて野菜室で保存しましょう。数日にわたって保存する場合は、こまめに水を取り替えてください。
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- 水で濡らした新聞紙に包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫へ
まとまった量であれば、上記の方法がベストです。この場合も、寝かせるのではなく、穂先を上にして立てて保存してください。新聞紙が乾いてきたら、水で濡らした新聞紙を取り換えてください。
保存方法(冷凍)
新鮮なうちに食べきれない場合は、早めに茹でてしっかり水気を取り冷凍保存すると良いでしょう。
下ごしらえしたアスパラガスを、塩を入れたお湯で茹でて、適当な大きさに切り分け、冷凍用保存袋などにいれて冷凍します。
冷凍した場合は、1か月を目安に食べきってください。
アスパラガスの下ごしらえ
根元から3~4㎝をピーラーなどで表面の皮を薄く剥いて、根元から1~2cmを切り落として調理します。
根元が固い部分が多いようなら、アスパラの根元側とアスパラの中央あたりを両手で持ち、根元側を持った側の手をぐっと折り曲げると、硬い部分、柔らかい部分の間くらいの位置でポキッと折れます。
穂先のついた部分の根元をピーラーなどで皮を剥いて調理します。
折れた根元の部分も捨てては勿体ないので、皮を厚めに剥き、薄い輪切りやみじん切りにして料理に使うと良いでしょう。
さいごに
疲労回復、体力増強、新陳代謝の活発化、免疫力アップ、肝機能改善、生活習慣病の予防、認知症の予防など、とにかく体に良い効果を与える栄養成分を持つアスパラガス。
旬の時期には、国産の美味しいアスパラガスがたくさん出回りますので、ぜひ、健康維持や健康改善のために、積極的にアスパラガスを食べてみてはいかがでしょうか?
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アスパラガスの簡単な保存方法や、下ごしらえの方法をご紹介したので、参考にしていただけたらと思います。