最近、『大人乳歯』を持つ人が増えているそうです。

通常は、子供の内に抜けるはずの乳歯が、なぜ、大人になっても永久歯に生え変わらず『大人乳歯』になって残ってしまうのでしょうか?

また、『大人乳歯』が虫歯で痛んだ時は、普通の治療でも大丈夫なのでしょうか?

グラグラしたときに「いつか抜けるだろうから」と放置するのはどうでしょう。

今回は、『大人乳歯』になってしまう理由や、どんな注意が必要なのかについて調べてみたいと思います!

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大人乳歯が抜けない理由はなぜ?

『乳歯が抜けて永久歯が生えてくる』

誰もが知っていることだとは思いますが、実は、大人になっても乳歯が残っている人は、意外と多いのだということはご存知ですか?

大人になっても抜けない乳歯を『大人乳歯』や『永久乳歯』と呼ぶそうです!

通常、乳歯から永久歯への生え変わりは、6歳頃から抜け始め、12歳頃には全て抜けるのが一般的と言われています。

ただし、歯の生え変わりは、個人差がとても大きく、早い子は4歳から抜け始めることもありますし、遅い子は8歳で初めてということも珍しくありません。

ですから、高校生くらいで乳歯が残っている人も、相当数いるそうで、それは珍しくないとのこと。

とはいえ、20歳を過ぎてから、中には30代、40代になっても乳歯のままの『大人乳歯』を持つ人は珍しいような気がしますね?

では、なぜ、永久歯が生えてこない『大人乳歯』になってしまうのでしょうか?

先天欠損歯(せんてんけっそんし)

その主な理由は、『先天欠損歯(せんてんけっそんし)』にあるようです。

『先天欠損歯』とは、生まれつき永久歯を持っていない『歯の先天性欠如』のことを言います。

乳歯が生え変わるためには、永久歯の存在が必要です。

その永久歯が存在していないため、乳歯の根が溶けずに残ってしまう場合があるのですが、それが『大人乳歯』なのです。

『先天欠損歯』になってしまう原因については、詳しく分かっていないそうですが、一番多いのは遺伝と言われています。

もし、ご家族や親類に『先天欠損歯』の人が多いならば、遺伝が一番に考えられますね。

その他の原因としては、受精後6~7週間の胎児の時に、母体の発熱や服薬によって、歯胚(歯の元になる細胞の集まり)の形成に支障があったとも考えられるようです。

また、やわらかい食べ物が増えた現代の食生活による退化現象が原因とも言われています。

現在、この『先天欠損歯』の子供が増えていることが日本小児歯科学会の調査で発表されました。

日本全国の7歳以上の子供約15000人を調べたところ、10人に1人の割合で永久歯が生えない『先天欠損歯』の子供がいるという結果が出たとのこと!

10人に1人とは驚きの結果ですが、原因が分からなければ対策もとれませんよね…。

いずれにしろ、自身の歯に『大人乳歯』があるかどうか把握する必要がありますね。

多くの場合、歯科検診や虫歯治療でレントゲンを撮ったついでに、医師から「永久歯がありません」と指摘されてわかる場合が多いようです。

では、大人になっても乳歯が残っていることで何か不都合があるのでしょうか?

乳歯とはいえ、口の中でしっかりしていれば、特に問題はないように思いますが、そのあたりはどうなのでしょう?

大人乳歯は、そのままでも大丈夫?

もし、『大人乳歯』であっても、虫歯でもなく、しっかり根付いているようなら、そのまま放っておいても大丈夫なのでしょうか?

『先天欠損歯』であっても、かみ合わせや歯並び、見た目などに大きな問題がない場合は、治療をせずにそのまま様子を見る場合もあるようです。

ただし、乳歯は永久歯に比べると、歯質が弱くなっています。

エナメル質や象牙質の層が半分ほどしかありませんし、そのエナメル質の硬さも永久歯と比較すると何分の一程度しかありません。

さらに、再石灰化などの再生能力も弱く、あらゆる面で永久歯ほどの丈夫さはありません。

その為、虫歯になってしまうと歯が溶けるのが早いこともあり、虫歯が神経まで進みやすい傾向にあります。

また、『大人乳歯』の根がしっかりしていても、上記のことから歯茎との境目の部分の歯が弱って、抜けるのではなく折れてしまうこともあるようです。

そうなると、抜歯が必要になりますが、抜くのも大変になってしまうかもしれませんね。

しっかりしていて虫歯でない『大人乳歯』の場合でも、一度、詳しく歯科医院で検査をしてもらうことをおすすめします。

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大人乳歯が虫歯で痛い時やグラグラのままは注意が必要?

『大人乳歯』が、既に虫歯になってしまい痛みがある場合は、通常の治療で乗り切ることはできるのでしょうか?

同様に、『大人乳歯』がグラグラした時も、自然に抜けるまで放置しても大丈夫なのでしょうか?

これらの症状への治療は、一概には言えませんが、虫歯の進行度や、グラつき具合によっては抜歯などの処置をすすめられるとこともあると思います。

これらの場合、注意が必要なのは、抜歯した後の処置になるのではないでしょうか。

と言うのも、『大人乳歯』の理由に書いた通り、乳歯が抜けても生えてくる永久歯がないわけですから、抜けた部分はそのままになってしまうのです。

『大人乳歯』が抜けた部分にもよると思いますが、見た目やかみ合わせの問題で、永久歯の代わりになる処置をする必要がでるかもしれませんね。

一般的には、歯の抜けた隙間を埋めるためには、インプラントやブリッジ、部分入れ歯などを選択することになるようです。

また、歯並びしだいでは、歯列矯正なども有効となります。

それぞれの治療にかかる費用や期間、保険が適用されるかどうかなども考慮したうえで、医師と相談しながらの治療となるでしょう。

このように、『大人乳歯』が抜けてしまうと、お金も時間もかかってしまいますね!

できれば、『大人乳歯』であっても大事にして、できる限り長い期間をそのままで過ごせると良いですね。

さいごに

大人乳歯が抜けない理由はなぜか?についてご紹介してきました。大人乳歯が痛い虫歯になった場合や、グラグラのままは注意が必要なので、歯医者へ行くことをおすすめします。

子供の頃に抜けるはずの乳歯が抜けずに『大人乳歯』になってしまうのは、永久歯が存在しない『先天欠損歯』が理由のようですが、なぜそうなってしまうのかという原因は詳しく分かっていないようです。

『大人乳歯』の処置は、歯の状態によりますので、一度、歯科医さんにしっかりチェックしてもらうと良いですね。

大きな問題がなければ、そのまま様子を見る場合もあるようなので、『大人乳歯』を大事にしてできるだけ長い間過ごせるようにしたいですね。

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