美味しいみかんを食べることで、がんが予防できるそうです!
日本人の死亡率トップである病気、それが『がん』。
最近では、『がん』の治療技術も高まりましたが、それでも年間の死亡者うち約30%が『がん』が原因で亡くなっているようです。
そんな中で、『がん』予防に効果的と言われ、今、注目されている食材の一つが『みかん』!身近な食べ物であるみかんの何の成分が、どのようにがんに効くのでしょうか?
また、みかんを食べる頻度や量、より効果的な食べ方。我が家のとっておきの食べ方もご紹介していきますよ!
お好きなところからどうぞ
温州みかんは、がん予防に効果的?病気に効く成分は?
日本人には馴染み深い『温州みかん』。冬、こたつに入って食べる姿が定番の、あのみかんが、がん予防に効果があると注目されているのです!
もともと柑橘(かんきつ)類には、多くのがん予防効果が認められているのをご存知ですか?
柑橘類とは、ミカン科の常緑樹の果実の総称で、世界に数百種類もあります。代表的なものは、温州みかん、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、八朔など。ユズなども柑橘類の仲間ですね。
実は柑橘類は、多種多様のがん予防成分を含む食品の代表とも言われているのです!
温州みかんのがん予防に効果的な成分
柑橘類の皮に多く含まれるリモネンには、がん細胞の増殖を抑制するといわれていますし、カロテノイド類やフラボノイド類やオーラプテンには抗酸化作用や抗炎症作用などが報告されています。
また、果肉を包む袋に多く含まれるペクチン類には、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やして、腸内環境を整え免疫機能を高めて抗腫瘍効果を示すことも報告されているようです。
このような様々な効果を持つがん予防物質を組み合わせて用いれば相乗効果によって、がん予防効果が高まると言われているのですが、柑橘類のように、これほど多くのがん予防成分を持つ食品は稀なのだそうですよ!
さて、そんな数ある柑橘類の中でも、温州みかんが、特に注目されている理由とは何でしょう?
温州みかんが、がん予防に効果的?
それは、強い発がん抑制効果がある『β(ベータ)-クリプトキサンチン』が、温州みかんに含まれていることが分かったからです。
この『β-クリプトキサンチン』は、温州みかんも持っているがん予防に効果があると言われていた『βカロテン』よりも、さらに抗がん効果があるそうです。
『β-クリプトキサンチン』の効果は、発がん性物質から細胞を守る働きをしますが、そのパワーは『βカロテン』の約5倍!
尚、『β-クリプトキサンチン』は、柑橘類のオレンジ色のもとになる色素成分の一種。
しかし、オレンジやグレープフルーツ、甘夏などには含まれてはおらず、温州ミカンに圧倒的に多く含まれているとのこと。
その量は、果肉部分1個につき1~2㎎ほど含まれていて、完熟するほど量が多くなるそうです。
この『β-クリプトキサンチン』を十分に含んでいる野菜や果物は極めて少ないようで、そういった意味でも、温州みかんに期待がかかっているようです。
また、上に上げたリモネンやオーラプテンは、皮の部分に多く含まれている香り成分のため、マーマレードなどに加工して摂取するのが一般的。
それに比べて手軽に食べられるが、温州みかんの良いところ。これらのことから、温州みかんが注目されている訳なのです!
このように、多くの抗がん効果が見つかっている柑橘類。
まだまだ研究されているようですから、新しい抗がん効果が、さらに見つかる可能性も高そうです!
温州みかんは、がん予防に効果的?食べる頻度や量は?
さて、抗がん効果のある、みかんですが、どのくらいの量をどのくらいの頻度で食べれば効果が得られるのでしょうか?
温州みかんの場合は、1日に1~2個食べれば、がん予防の効果が期待できると言われています。
ミカンの房の皮ごと白い筋にも栄養がありますから、一緒に食べてしまうと良いですね。
この房の皮や筋に含まれる『ペクチン』には、整腸作用があるので、便秘にも効果があるのです。
抗がん効果だけではなく、柑橘類全般に含まれるビタミンCは、風邪予防や美肌効果があると言われています。
みかんの酸っぱさでもあるクエン酸は、血液をサラサラにしてくれる効果や、疲れを癒してくれる効果もありますよ。
ただし、みかんに抗がん効果があって美味しいからといって、食べ過ぎは体を冷やす原因や、腹痛や下痢を引き起こす場合もあります。
また、果物に含まれる果糖は、中性脂肪になりやすいので、やはり食べ過ぎには気を付けたいですね。
温州みかんは、がん予防に効果的?食べ方は?
温州みかんの抗がん効果を得るには、果肉だけでも十分ですが、できれば外側の皮も一緒に食べることができれば、更なる効果を期待できるようです。
ただし、皮をそのまま食べるのは難しいかもしれないので、一工夫をすることで美味しくいただけるようになりますよ!
マーマレードなどにするのも良いですし、みかん酒やみかんピール(みかんの皮の砂糖漬け)も美味しそうですね。
また、みかんの皮を干したものは、漢方の『陳皮』と呼ばれるもので、陳皮茶として飲んだり、お風呂に入れることで身体を温めるなどの薬効があるそうです。
そんな中でおすすめなのが、温州みかんの産地で良く食べられる方法の一つ、『焼きみかん』です。これは、その名前の通り、みかんを丸ごと焼いてしまうと言うもの。
生で食べられるみかんに火を通す?とびっくりしますが、みかんに熱を加えることで外側の皮が柔らかくなるため美味しく食べられるようになりますし、果肉も驚くほど甘くなるとのこと!
買ってきたみかんが、ちょっと酸っぱい…などという時に試してみると良いですね。
作り方は簡単です。
網などにみかんを乗せて焼くほか、フライパンやオーブントースターなどでも大丈夫です。我が家では画像のように、オーブントースターで焼いています。
コツは、皮が少し焦げる程度まで焼くことです。焼きたては、熱くなっているので、やけどにはご注意くださいね!
また、いろいろな方法で皮をいただく場合は、無農薬、ノーワックスのものを選びましょう。安心して皮まで食べられますよ!
温州みかんを美味しく食べて、健康作りに役立てましょう!
まとめと感想
温州みかんは、がん予防に効果的?病気に効く成分や食べ方(頻度や量)は?についてまとめてみましたが、どうでしたか?
病気のがん予防に効果的と言われている、みかん。柑橘類には、多くの抗がん効果のあることが、様々な研究からわかっているようです。
特に温州みかんには、がん予防に効果的と言われる成分、『β-クリプトキサンチン』が多く含まれているとのこと!
その効果は、1日に1~2個のみかんを食べるだけで効果が得られるようです。そのまま食べても効果は得られますが、食べ方に一工夫して外側の皮まで食べれば、更なる効果が期待できますよ!
ただし、みかんの食べ過ぎは、お腹を壊したり身体を冷やす原因になることもあるので、ご注意くださいね。
みかんの食べ方や頻度、量などを参考にしていただけたらと思います。美味しいみかんを食べて、がんに強い体を作りたいものですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。