小説・文庫本として発売された『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』を読んだ感想を書いてみたいと思います。小説・文庫本は、2017年8月の映画の公開に先駆けて、2017年6月に発売されています。
『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』は、ちょっと難しい内容なので、当記事である程度の内容を頭に入れておくと、アニメ映画がより楽しめると思います♪
当記事では、『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』の結末やネタバレも含んでいますので、映画の公開まで絶対に内容を知りたくない人、楽しみにしている人は読まないように注意してくださいね!
小説・文庫本やアニメ映画を手掛けた大根仁さんによると、本作は映像作品なので、実際にアニメ映画を見て欲しいと言われていますので、アニメ映画公開まで待つものいいですね。
[char no=9 char="ママ"]パパ私待てないわ♪
早く話してよ~♪[/char]
お好きなところからどうぞ
『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』あらすじ
『打ち上げ花火下から見るか上から見るか』は、高校生の典道(のりみち)と、なずなが『かけおち』するお話しです。
最終的には駆け落ちするまでには至りませんが、過去にさかのぼる事ができる『もしも玉』を使って、駆け落ちするまでの過程を3度やり直します。
『もしも玉』が物語のキーになるので、『もしも玉』に注目して、小説・文庫本のあらすじを紹介したいと思います。
主な登場人物は、祐介(典道の親友・なずなに思いを寄せる)、和弘(典道の友達)、純一(典道の友達)、三浦先生(担任の先生)、なずなの母です。
[char no=5 char="8歳♀"]パパ~。カケオチってなぁに~。[/char]
[char no="11" char="パパ"]好きな人と一緒に長い旅に出ることだよ。[/char]
[char no=7 char="にゃー"](パパ。うまいこと逃げたニャー)[/char]
物語の始まり
海沿いの田舎町の高校に通う、クラスメイトの典道となずな、そして祐介や和弘や純一などの男友達たち。担任は女性の三浦先生。
典道と祐介は密かになずなへ思いを寄せ、なずなも典道へ思いを寄せていました。(実は典道となずなは両思いだったんですね。)
ある日、プールで典道と祐介となずなが50mの競争をすることになります。典道はターンで怪我をしてしまい、勝負に負けてしまいます。競争に勝ったなずなと祐介は、典道には聞こえない会話を交わし、なずなは祐介に「一緒に花火を見に行こう」と伝えます。
なずなは、なぜ好きな典道を素直に花火に誘わなかったんだ!って思ってしまいますが、その時点では、なずなの気持ちは分からないんです・・。もしかしたら祐介が好きだったかもしれない可能性もあり、むしろこの時点では、典道も物語を読んでいるパパも『なずなは祐介が好きだと勘違い』していました。
後半でなずなの気持ちがわかるのですが、なずなは典道が勝つと思ってこの勝負をおこない、勝者の典道と『かけおち』しようと思っていたようです。
このハプニングが、1回目の『もしも玉』を使うきっかけにつながっていきます。
1回目の『もしも玉』を使った理由
-もしも・・あの時・・俺が勝っていたら・・-
プールの50m競争で勝負に勝った祐介でしたが、なずなに誘われた花火大会へは一緒に行かず、その権利を典道へ譲ります。
困惑する典道と、典道が現れたことに困惑するなずな。大きなキャリーバックを持って『かけおち』の準備をしてきたなずなでしたが、追いかけてきた母親に連れ戻されてしまいます。
典道も祐介も何もすることができずに立ちすくむばかりでしたが、典道の頭の中にはなずなが言った「なんで島田君(典道)が勝つと思ってたか、わかる?」という言葉だけが響きます。
そして、「もしも・・あの時・・俺が勝っていたら・・」と、1度目のもしもの世界が始まります。
1回目の『もしもの世界』とは?
1回目の『もしもの世界』では、プールの50m競争で典道が祐介に勝ち、その結果、なずなは典道を花火大会へ誘います。
祐介や男友達と花火大会へ行く約束も断れない典道の元へ、なずなが訪ねてきて、結局、典道はなずなと一緒に『かけおち』をするために駅へ向かいます。
しかし、駅に到着し『かけおち』寸前で、なずなの母親とその婚約者が現れ、なずなを連れ戻してしまいます。
典道には、なずなを守れなかった悔しい思いだけが残り、その想いが2回目の『もしも玉』を使うきっかけになります。
1回目の『もしもの世界』では、なんだかモノの形が変です。三角の形のアイスのスイカバーが丸かったり、風車の回る向きがいつもと違うようです。現在のパパにはこれが何を意味するのか分かっていませんが・・何なんでしょうか?(わらるかたはコメントで教えていただけると嬉しいです♪)
2回目の『もしもの世界』とは?
-もしも、オレがなずなと電車に乗ったら-
1回目の『もしもの世界』では、なずなの母親や婚約者に捕まることなく、典道となずなは電車に乗り込みます。
電車の中で、これからの事やなずなの家族の話しをしますが、その姿を祐介や男友達、なずなの母親に見つかってしまいます。
駅からはなんとか逃げ出しますが、灯台で追い詰められ、灯台から典道もなずなも空中に投げ出されてしまいます。
そして、3回目の『もしもの世界』が始まります。
3回目の『もしもの世界』とは?
-もしも!なずなと一緒にいられたら!-
3回目の『もしもの世界』は、電車に乗っているところまで過去にさかのぼります。そして、典道の手の中にはもう『もしも玉』は、ありません。
現実の感覚に戻ってきた典道は、祐介と男友達やなずなの母親から逃れて、なずなと海辺で花火を見ます。
とうとう典道は最後まで、なずなに好きな気持ちを伝えることはありませんでしたが、次の世界では「ちゃんと自分の気持を伝えるんだ。」と前向きな気持になっています。
『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』結末
『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』の結末は、結局現実の世界に戻って、浜辺で花火大会を見た後、典道となずなは普通に別れて家に帰ったと考えられます。そして、なずなは夏休み中に両親と転校してしまったと思われます。
結局、典道はなずなに「好きだ!」という思いを伝えることができなかったようです。
最後に「またなずなに会えることがあったら、それがどんな世界であろうと、きちんと自分の気持ちを伝えるんだ」と言っていますからね。
心の中では大声で叫べるけど、その気持を声に出して伝えるって思春期の男子は苦手・・。なんだかもどかしいですが、パパもその気持わかる気がします・・。
まぁ最終的に、典道もなずなも2人とも未来に前向きな気持ちになったということは、ハッピーエンドと考えてもいいですね。
『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』感想
『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』の小説・文庫本を読んでみて、パパも高校生時代の懐かしい気持ちを思い出しました。
パパは高校3年生の頃に好きだった、隣の高校の女の子と一緒に花火大会へ行きました。
パパはなんとか「好きだ!」と告白できて、付き合うことができましたが、相当な勇気が必要でした。
中学校も一緒で、ずっと好きだった女の子だったので、付き合うことが出来た時は相当嬉しかった記憶があります。
なので『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』の主人公・典道が、なかなか『なずなに好きだと言えない気持ち』はすごく理解できます。
「もしも〇〇だったら?」という想定を繰り返すことができるなんて夢のようですが、『もしも玉』が現実にあったらとても面白そうですね。
[char no=4 char="10歳♂"]パパ~。僕も『もしも玉』ほし~!![/char]
[char no=6 char="わんぽ"]どこかに落ちてるかもだワン![/char]
『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』ネタバレ
『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』について、随分とネタバレさせてしまいましたが、当然、おおまかな『あらすじ』のみを記載しているので、アニメ映画版は絶対に楽しめると思います。
予告編の動画を見てもわかる通り、映像で見てこそ良さが伝わる作品になっていると思います。
この記事を書くためにパパは何度も小説・文庫本を読み返しましたが、ネタバレとか関係なく、パパは絶対に映画公開日に見に行きたいと思います♪
『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』続編は?
『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』の原作ドラマには続編はありません。
原作ドラマには続編はありませんが、物語の内容は十分に続編を書ける内容になっていると思います。
- 大人になった典道やなずなの関係をどう描くのか?
- 祐介や男友達がどう絡んでくるのか?
- なずなの生き方に3度結婚した母親の血が影響するのか?
- 打ち上げ花火やモノの形はどう見えるのか?
などなど、続編にするための話題は揃っているように思います。
まだ続編の話しをするのは気が早いですが、楽しみですね。
『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』小説・文庫本と原作ドラマの違い
映画(小説・文庫本)の『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』は、1993年に放送された岩井俊二さんのテレビドラマ作品を原作にリメイクされたものです。
原作ドラマとの違いは、
- 主要キャラが小学生から中学生になった
- もしもの世界が1回から3回に増えた
- もしも玉が追加された
と、話の内容に関わる重要な箇所が大きく変更・追加されています。
つまり、原作のテレビドラマとは、ほとんど別作品と感じるくらい内容が変わっているんです。
これに2016年大ブレイクした『君の名は。』と同じ『時間が巻きもどる』設定の現代的要素も入っているので、原作とは全く違った作品となっています。
1993年に放送された原作ドラマも見てみたいと思います。
『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』小説・文庫本とアニメ映画の違い
小説・文庫本とアニメ映画版の『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』を書いたのは大根仁さんです。
大根さんは、小説・文庫本のあとがき、というか、あとがたりで、1993年の岩井俊二さんの原作ドラマ版と随分内容が変わってしまったのと言われていますが、小説・文庫本とアニメ映画も表現の仕方がだいぶ違い、小説・文庫本の方が表現が難しいとも言われています。
『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』は映像作品として作られたものなので、映像として見てほしい!と熱弁されています。
確かに、『君の名は。』が大ヒットした理由は、あの映像美にあったとも思うので、『打ち上げ花火下から見るか横からみるか』にも十分に期待できますね。
パパももう一度小説・原作本を想像を膨らませて読んでみて、そして8月18日の公開日には映像として、2度楽しもうと思っています。
[char no=9 char="ママ"]パパ。高校生の時、一緒に花火大会へ行った記憶はないけど・・(怒)[/char]
[char no="11" char="パパ"]え!?・・う・ううん。。[/char]
[char no=5 char="8歳♀"]パパーもモシモダマ使ったら~?[/char]
[char no="11" char="パパ"]『もしも玉』欲しいよ~(泣)[/char]