成人にだけ発症すると思われがちな慢性疲労症候群ですが、小児や青年も同じような症状の病気になる事が報告されていて、その場合は小児慢性疲労症候群と呼ばれています。

ママママ

小学生になった子供たちが心配だわ・・

わんぽわんぽ

小学生になると、環境の変化や勉強に習い事と、子供も一気に忙しくなるからね

この小児慢性疲労症候群には、どのような症状が見られるのでしょうか?また、この病気の原因や治療法は、どういったものなのでしょう。

今回は、小児慢性疲労症候群の症状やチェック方法などについてご紹介します。

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小児慢性疲労症候群とは?

小児慢性疲労症候群は、強い疲労感を主症状とし、睡眠障害や身体の痛み、自律神経障害、神経内分泌症状、免疫症状などを訴え、日常生活の質が低下する小児や青年に見られる病気です。

小児慢性疲労症候群の具体的な症状は、頭痛、喉の痛み、筋肉痛、リンパ節痛、集中力の低下など。

脳機能の低下による自律神経機能の異常や生活リズムを整える内分泌機能の障害などの症状も現れる場合もありますし、自律神経機能が乱れることで、呼吸や循環器、代謝、消化などの身体活動に支障をきたすことも考えられます。

児童や生徒の場合は、これらの症状によって保健室に行くことが増え、学校を休みがちになり、学校生活が困難となるにつれて不登校に繋がるのです。

小児慢性疲労症候群は、健康な子どもであっても、突然発症します。

発症に関しては、多くの場合、インフルエンザなどの病気にかかった後、数日か数週間のうちに突然発症する場合が多いと言われていまが、年齢が低い思春期前の小児の場合は、徐々に発症して数か月後に症状が現れる場合もあるようです。

小児慢性疲労症候群は、多くの症状が見られるにも関わらず、この病気を見分けるのは困難と言われています。

なぜなら、子どもの場合、自分の身体の異変に関する経験や確信があまりなく変化に気づきにくいことと、子どもは症状を訴えるときに言葉で上手く伝えられないことがあるため、症状が伝わりにくいということが原因の1つ。

そして、この病気の特徴は検査をしても体に異常がなく、時に、自律神経失調症やうつ病、学校恐怖症などの心因的なものに誤診されやすいこと。

ジジジジ

「あれ?なんかおかしいな?」と気付けるように、普段から子供の様子をしっかりと見ておくことが大事なんじゃ

なお、学校恐怖症の場合、症状が出るのは学校のある日だけで週末などは調子が良いのに対し、小児慢性疲労症候群は、一般的に、学校のある日だけでなく週末にも具合が悪いという特徴があります。

症状が出やすい子供の特徴

この病気は真面目な小児や青年に多くみられる傾向があります。

日常生活や学校生活において、無理をしている児童生徒がなりやすいと言われ、生徒会や学級委員に任命されたり毎日部活で激しい練習をするなど、過度のプレッシャーや不安、緊張を感じると発症へ繋がることがあるようです。

にゃーにゃー

頑張る子供がなるなんて、かわいそうだニャ-

症状をチェックする方法

小児慢性疲労症候群には以下のような症状が見られます。

  • 集中力障害
  • 頭痛
  • 腹痛
  • 咽頭痛
  • 複数の関節痛
  • 睡眠異常(夜寝れない、夕方に寝てしまう等)
  • 倦怠感
  • 微熱
  • 吐き気
  • めまい
  • 筋肉痛
  • 集中力の低下

以上のうち複数の症状があると、小児慢性疲労症候群の可能性があると考えられています。

ですが、上記の症状は、単なる疲れや風邪などの他の病気でも頻繁に見られることから、子供にこれらの症状が見られた場合は、他の病気も疑って受診すると良いでしょう。

しかし、現在のところ血液検査などによる診断方法などがないため、上にも書きましたが、小児慢性疲労症候群の場合、検査でも体に異常が見つからないなど場合もみられます。

診察時に、このように、明らかな原因が判明せず、30日以上疲労が続く休息では改善できないという状態で、上記のチェック項目のうち複数項目に該当されるようであれば、小児慢性疲労症候群と考えられ、診察時の診断基準をもとに、診断し、治療法が行われます。

そして、できれば、上記の症状の段階で専門医に罹ることで、小児慢性疲労症候群の治療を始めることが望ましいです。

治療が遅れると、次のような状態に症状が進み、日常生活が困難になる可能性も考えられます。

  • 睡眠時間が異常に長くなるが、疲労感は激しいままである
  • 思考能力が低下し、考えがまとまらなくなる
  • 布団から起き上がることができない

尚、布団から起き上がれない症状は、『起立性調節障害』が原因ということが多く、体を起こすと脳の血流が悪くなり、めまいや倦怠感が起こるため起きているのが辛くなってしまうのです。

また、現在は、小児慢性疲労症候群に対する医師の認識は十分とは言えませんし、専門医の数も少ないようですので、受診の際には信頼のおける医療機関を選ぶことも重要となります。

小児慢性疲労症候群の原因は?

小児慢性疲労症候群の原因については、はっきりしていません。

多くのウィルスや細菌の影響などや、心因性などの原因が検討されては否定されてきており、現在も研究が続いています。

しかし、以下の複数項目が密接に関係していると言われています。

  • 過剰なストレスがかかり続けること
    人間関係やプレッシャー、義務感など
  • 十分な休息がなされないこと
    就寝時間の遅れ、短い睡眠時間、就寝前のスマホなどによるブルーライト刺激など
  • 回復力を妨げる行為
    偏った栄養、不規則な生活、運動不足による体内活性の低下など

小児慢性疲労症候群については罹る原因が不明であることと、認知度が低いことから、心因性の他の病気と誤診されたり、単なる『怠け病』だと思われたりする場合が多々あるようです。

実際、学校に行けなくなった原因が本人にもわからないといったケースもあります。

ママママ

子供たちって、本当に毎日毎日、身体も心も成長を感じるわ。

はじめパパはじめパパ

成長が早いからこそ、親は良い成長に喜びながらも、さらに、病気などの兆候を常にチェックすべきなんだよ!

理化学研究所や大阪市立大学などのチームの研究では、小児慢性疲労症候群になった患者15人と健康な子供13人を比べたところ、健康な子供は脳の前頭葉という部分の一部だけが活発に働いているのに対して、患者では前頭葉の複数の部分が活発化していたと報告されています。

この研究から、「健康な子供よりも脳活動の効率が悪いため、疲れを感じやすくなっている」と専門家は分析しているようです。

今後、このような研究を積み重ねていくことで、明らかな原因が分かって治療法の確立につながる可能性もあり得ますから、期待したいところですね。

漢方薬での治療方法

小児慢性疲労症候群の治療は、睡眠障害や身体の各痛み、胃腸障害、アレルギー、めまいといった特定の症状を和らげることを目的とします。

また、食事制限軽い運動など、ライフスタイルを変えることを勧められることも考えられます。

その他にも、患者に合わせた治療法が提案されるようです。

成人の慢性疲労症候群に比べると、多くの子供たちが回復しますが、回復までの一般的な期間が決まっているわけではありませんので、個人差があるとみられます。

そして、小児慢性疲労症候群のような慢性疾患は、家族はもちろん、学校の職員や医師、友人たちからのサポートが大切です。

ジジジジ

(ジジ)近くに住んでいれば、一緒に遊んだり面倒を見てあげるんだがのぉ

(ババ)栄養たっぷりのご飯も食べさせてあげられるのに残念だわ・・

保護者は患者を無理して学校に行かせるのではなく、医師の指示によって患者のライフスタイルを変えるよう誘導することが必要です。

このように適切な治療や十分な休養がこの病気の改善につながると考えられています。

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さらに最近、治療方法として注目されているのが、漢方薬の効果です。

漢方薬は、内臓の機能を改善して食欲を回復させ、身体の免疫力や代謝を高め、体力を向上してくれます。

そのため、倦怠感(けんたいかん)や慢性疲労の改善が望めるのです。

子供でも服用可能な、おすすめの漢方薬は以下の3選です。

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
    ※2歳以上
  • 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
    ※5歳以上
  • 人参湯(にんじんとう)
    ※2歳以上

漢方薬での治療方法は、長期的に服用することが効果的です。

さいごに

小児や青年が罹る小児慢性疲労症候群は、原因がはっきりしないことに加えて、診察や検査では異常が見つからず判断がつきにくい病気です。

はじめパパはじめパパ

子供の環境が変化したり、強いプレッシャーを感じる出来事があった時は、なるべく子供の様子を観察してあげてくださいね。

頭痛や微熱などといった症状の他、自律神経の乱れや、起立性調節障害を併発すると、起き上がることが出来なくなり、不登校となってしまう場合もありますので、なるべく早い段階で、専門医への受診が必要となります。

小児慢性疲労症候群の治療・回復には、家族をはじめ、周囲のサポートが大切となりますので、専門医の治療にしたがって、ライフスタイルを変えていくことが重要なのです。

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