病気や怪我をして病院に行くときに保険証がないと、医療費を全額負担しなくてはならないので大変ですね。
そんな普段、何気なく使っている保険証に色々な種類あるのはご存知ですか?
結婚や退職、転職など人生の大きなライフイベントで保険証の種類が切り替わった時に戸惑う人も多いハズ!
会社員か公務員かによっても保険証が違うようですし、それぞれに記載されている数字にも意味があるようです。
保険証は身分証としても使えますし、しっかりと知識を身に着けておきましょう。
今回は、社会保険と国民健康保険の違いや、保険証に書かれている番号、色などについてご紹介していきます。
[char no=8 char="パパ"]年度によって更新されるものもあるので、しっかりチェックしてくださいね!![/char]
お好きなところからどうぞ
保険証の種類一覧
誰もが持っているはずの健康保険証
まず、健康保険証の種類から見ていきましょう。
健康保険証は、以下の保険の種類ごとに分けることができます。
保険の種類は、大きく3つ「1.職域保健」「2.地域保健」「3.後期高齢者医療制度」に分けることができます。
何度もお世話になっていると思いますが、自分の入っている保険の種類や、記載されている番号や記号といった数字が、どのような意味を持つかは、あまり知られていないようです。
それでは、保険の種類ごと、保険証それぞれの違いをみてみましょう。
[char no=9 char="ママ"]保険証って、たくさん種類があるのね~♪[/char]
職域保健(被用者保健)
会社勤めをしている人とその家族が加入する健康保険となります。
職種によって保険証の呼び名などは違いますが、基本的に勤め先に保険料を納めています。
保険証に、『健康保険 被保険者証』と記載されている場合は、医療保険の分類は『社会保険』になります。
『社会保険』の保険者は、下記の2つに分けることができます。
- 全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)
- 組合管掌健康保険(組合健保)
全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)
【本人用】
『全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)』は、一般的な会社に勤めている方が対象で、保険者名称は、『全国健康保険協会 ○○支部』と記載されています。(『支部名』は都道府県で変わります)
保険証の色は、支部によってさまざまです。
日雇健康保険
『全国健康保険協会(協会けんぽ)』内には、日雇健康保険(ひやといけんこうほけん)があります。
加入者は、日々、雇い入れをされる労働者が対象となります。
組合管掌健康保険(組合健保)
【本人用見本】
出典:八千代銀行健康保険組合
もう一つの『組合健保(健康保険組合)』は、勤めている会社や、扶養家族の場合なら夫や親などが働いている会社が『健康保険組合』に加入していれば、保険者名称は『○○保険組合』と記載されていて、○○には、企業名などが入ります。
保険証の色は、各健康保険組合によって、いろいろなタイプがあるようです。
船員保険証
【被保険者 本人用見本】
【被扶養者用見本】
【疾病任意継続被保険者用見本】
【疾病任意継続被扶養者用見本】
出典:全国健康保健協会船員保険
保険証に、『船員保険 被保険者証』と書かれていれば、『船員保険』の分類になります。
被保険者は、船舶に乗り込む船長や船員などが対象となります。
また、保険者が会社員の場合と同じ、『全国健康保険協会(協会けんぽ)』となりますが、船員の場合は『船員用』となり、上記の会社員用の『一般用(会社員)』とは種類が分かれているようです。
保険証の色は、緑が多いようです。
共済組合保険証
【本人用見本】
出典:東京都市町村職員共済組合
保険証に、『○○共済組合 組合員証(組合員被保険者証)』と書かれていれば、『共済組合』の分類になります。
被保険者は主に公務員で、国家公務員共済、地方公務員共済、地方公務員共済、防衛省共済組合証があります。
『保険証』ではなく『組合員証』となっているのが特徴で、保険証に記載されている名称も、『本人(被保険者)』ではなく、『本人(組合員)』となっています。
保険証の色は、黄色の場合が多いようですが、その他の色も見受けられます。
地域保健
地域保険は、被保険者が保険料を各自治体に支払い加入する医療保険です。
保険証の色は、水色やピンク、黄色など、各自治体によって違います。
保険証には『国民健康保険 被保険者証』と書かれていますので、すぐに分かりますね。
『国民健康保険』の保険者は、
- 市町村
- 国保組合証
の二つに分けられます。
国民健康保険証
出典:一宮市公式ウェブサイト
保険者名が『市町村名』になっている場合、被保険者(保険に加入している人)は自営業やフリーターなどの職業の方が対象になります。
『国保組合』に加入する被保険者は、建設業、三師(医師、歯科医師、薬剤師)、全国土木建築国民健康組合、他、特定の職業の方が対象です。
保険者名は、『○○医師国民健康保険組合』や『○○建設国民健康保険組合』といった、○○=都道府県名に業種で記載される場合が多いようです。
前期高齢者医療制度
前期高齢者医療制度とは、65歳~74歳の方を対象とした、被用者保険(健康保険組合等)、 国民健康保険間の医療費負担を調整するための制度です。
前期高齢者医療制度は、後期高齢者医療制度のように独立した制度はないため、被保険者が65歳に達し、前期高齢者になっても75歳に達するまでの間は現在加入している各医療保険者により、 療養の給付や高額療養費等の給付、保健事業を従来どおり受けることになります。
後期高齢者医療制度
保険証には、『後期高齢者医療被保険者証』と記載され、この保険証は、75歳以上か、65歳以上で一定の障害のある人が加入しています。
保険者名は『○○広域連合』と、各都道府県の広域連合の名前になっています。
任意継続被保険者
上に記載した保険証以外にも特殊なものがあります。
『健康保険任意継続』という制度の健康保険となり、会社を退職した時に、任意継続を選んだ人の保険証です。
保険証には、『任意継続被保険者』と記載されます。
(保険によっては『被保険者証』のところが、『任意継続被保険者証』と記載される場合もあるようです)
社会保険ではないので在職時の保険証は、一旦返却し、上記の任意継続の保険証が新しく届きます。
希望する場合は、退職する前に手続きをする必要がありますので、勤務先の担当者に相談すると良いでしょう。
以上が、保険証の種類となります。
ご自分の保険証を見てみれば、上記のいずれかが書かれているはずですから、ご自身の健康保険の種類を把握することができますね。
下に、各保険証の見本一覧を載せましたので、そちらも参考にしていただけたらと思います。
保険証の番号とは?(見本)
出典:全国健康保険協会
ご自身の保険証をご覧になると分かるように、名称などの他に数字がたくさん書かれていることに気付きますよね?
また、保険証の色も様々な物があるようです。
色については、自治体や保険組合によって意味合いが違うようですので、気になるようならお持ちの保険証を発行した先に問い合わせてみると良いですね。
『記号』、『番号』、『保険者番号』などの数字には、それぞれちゃんとした意味をもっているのです。
[char no="17" char="はじめパパ"]内容を理解しておくと、ちょっとした自慢になりますね♪[/char]
①記号
国民健康保険証であれば、発行元である市区町村ごとに割り振られます。
それ以外の保険証には、事業所ごと(場合によっては部署ごとにも)に対してつけられます。
同じ事業所なら、同じ番号となります。
②番号
国民健康保険の場合は、加入した順に番号が割り振られます。
それ以外は、事業所ごと、被保険者ごとに数字が割り振られていきます。
被保険者本人と扶養家族は同じ数字となります。
③保険者番号
国民健康保険の場合は、6桁の番号となっています。
最初の2桁:各都道府県コード
次の3桁:市町村コード
最後の一桁:検証番号
となっています。
検証番号とは、発行した内容に間違いがないかを確認するための番号です。
これらのコードが分かれば、大体どのあたりに住んでいるのか分かってしまいますね…。
国民健康保険以外の場合は、8桁の数字で、以下のようになります。
最初の2桁:保険制度を表すコード
次の2桁:各都道府県コード
次の3桁:保険者を特定するコード
最後の1桁:検証番号
ここで気になるのが『保険制度を表すコード』。
まず、下のコード欄を見てください。
保険制度を表すコード一覧
01:政府管掌健康保険(協会けんぽ)
02:船員保険
03・04:日雇保険
06:組合保険(健康保険組合)
07:自衛官
31:国家公務員共済
32:地方公務員共済
33:警察共済
34:(公立・私立)教職員共済組合
63:特定健康保険組合
72~75:特例退職
27:老人保健法による老人医療
67:国保による退職者医療
このように、大雑把とはいえ、個人の職業がなんであるかが一目瞭然となってしまう恐ろしいコードなのです!
④保険者名称
保険者名称や所在地が記載されています。
電話番号が記載される場合もあります。
以上のように、保険証そのものから個人情報の一部を読み取ることができてしまうことがわかりましたね!
また、保健相は、身分証にもなりますから、取り扱いには十分気をつけたいですね。
もし、紛失や盗難にあった場合は、国民健康保険なら役所の担当窓口へ、それ以外であれば所定の機関に連絡して早急に再交付の手続きを行いましょう。
また、身分証にもなる保険証は、悪用される可能性も考えられます。
どこで失くしてしまったかわからない場合は、念の為に、警察に届け出をしておくと良いでしょう。
尚、保険証が手元になくても、病院の診療は受けることができますよ。
ただし、その場で医療費を全額支払う必要がありますが、あとで保険証を提示すれば還付金として差額は戻ってきます。
大事な保険証ですから、大切に取り扱いたいですね!
さいごに
保険証には、いろいろな種類がありますから、ご自分の保険証の種類を把握しておくと良いですね。
尚、公務員だけは、『保険証』ではなく『組合員証』となり、ちょっと特殊ですね。
保険証の色も、自治体や支部、組合によってさまざま色があるようです。
また、記載されている番号や記号、保険者番号のコードが分かれば、個人情報の一部が分かってしまう場合がありますから、保険証の取り扱いには注意が必要ですよ!
もし、紛失してしまったり、盗難に遭ってしまった場合は、早急に所定の機関に連絡・再交付の手続きを取りましょう!
[char no="11" char="パパ"]身分証にもなる大事な保険証ですから、大切に扱いたいものですね。[/char]