冬至には、カボチャを食べて柚子湯に入るのが楽しみ!という方も多いのではないでしょうか?
柚子湯には、良い効果がたくさんありますが、最近、柚子湯に入ると、皮膚がヒリヒリと痛んだり、太ももの裏がかゆくなったりする人もいるそうです。
そんな皮膚トラブルには要注意!
柚子湯に入って肌に異常を感じた時の対処方法や治し方はあるのでしょうか?
せっかく柚子湯に入るなら良い効能効果だけを楽しみたいものですよね。
今回は、柚子湯について調べてみたいと思います!
お好きなところからどうぞ
柚子湯とは?その効果は?
冬至が近づくと、スーパーなどの店頭に、生の柚子やカボチャがたくさん並べられますね。
『冬至の日に柚子湯に入ると風邪を引かない』と聞いたことはありませんか?
冬至に、カボチャを食べ、柚子湯に入ることで、身体を温め、風邪を引きにくくなると言われています。
銭湯でも、その日は『柚子湯サービス』などを行う場合も多いようですから、一般的に柚子湯は、よく知られた行事の一つと言えるでしょう。
冬至に柚子湯に入る習慣は、銭湯が登場して以降、江戸時代の頃には既にあったようです。
冬至と柚子との関連の一説に、『湯治(とうじ)』と『冬至(とうじ)』、『柚子(ゆず)』と無病息災であれば『融通(ゆうずう)』が利くという言葉をかけた、言葉遊びのこじつけであると言われています。
しかし、現代科学においても柚子には、血液の流れを良くする血行促進効果があり、風邪の予防だけではなく、冷え性や神経痛、腰痛などを和らげる効果があるといわれていることから、単なるこじつけではないように思えますね!
更に、柚子の皮に含まれている『リモネン』にはリラックス効果も期待できますから、ゆっくりと柚子湯に浸かることで、風邪予防や血行促進、リラックスもできて一石二鳥の効果が得られるのです
科学的な根拠がなかった江戸時代でも、『柚子湯』のこういった効果を肌で感じた人から、柚子湯の良さが口コミで広まり、現代まで受け継がれてきたのかもしれませんね!
【関連記事】よもぎの効能効果|沐浴で肌をキレイにする風呂の作り方や入浴方法
【関連記事】菖蒲湯お風呂のやり方や入り方!由来や効能効果、入浴時期はいつ頃?
柚子湯でヒリヒリ痛い時の対処法や治し方は?裏もものかゆみも要注意
血行促進や風邪予防などの良い効果を得られる『柚子湯』ですが、中には、肌がヒリヒリしたり、かゆみが出るという人もいるようです。
そうなってしまう原因には、どんなことが考えられるのでしょうか?
柚子湯でヒリヒリする、かゆくなる原因は?
柚子湯に入ったら、肌がヒリヒリと痛い、太ももの裏側がかゆい等の症状が出る場合がありますが、これは、柚子の皮に含まれている『リモネン』という成分が原因です。
リモネンは、柚子の香りの元となっている成分の1つで、油を落とす効果も持っていることから洗剤などの成分としてもよく使われているもの。
(オレンジ天の然成分配合の洗剤などと同じですね)
リモネンは、油の洗浄力が強いので、皮膚についている油(脂)分も必要以上に落としてしまい、それが原因で肌に痛みやかゆみといった症状が出てきてしまうのです。
症状が出るのは、足全体や裏もも、二の腕の内側など刺激を感じる場合が多いようです。
ですが、これらは誰にでも出る症状ではなく、特に肌の弱い人や乾燥肌の人、肌の薄い子供などが、こうした症状が出やすい傾向にあるので、ゆず湯に入る時には要注意!
尚、普通肌の人でも、冬場の肌の乾燥や、体調によっては、同じような症状が出る場合もありますから、注意が必要ですね。
また、もともとの肌が荒れていたり、切り傷や擦り傷などがある場合は、柚子の果汁がしみて痛む場合もありますよ。
肌がヒリヒリする、かゆい時の対処法や治し方
柚子湯に入ったは良いけれど、途中で肌に痛みやかゆみ等の刺激を感じた時は、すぐに湯船から上がって、シャワーで体についてしまった柚子の成分を洗い流すのが良いでしょう。
それによって、肌への刺激が多少は落ち着くはずです。
ただ、肌の表面を守っていた皮脂などは落ちてしまっているので、そのままでは肌が乾燥しやすい状態になっていますから、すぐに保湿効果のあるクリームなどを塗って肌を保護してくださいね。
たいていの場合、症状はすぐに落ち着くようですが、肌への刺激を感じつつも放置しておくと、火傷の跡のようになってしまったりする場合もあるそうですから、痛みやかゆみが治まらない時は皮膚科へ行くことをおすすめします。
柚子湯のやり方とお肌に優しい柚子湯の方法
血行が良くなり、風邪を引くのを防ぐ効果のある柚子湯。
お肌が、ヒリヒリかゆくならない柚子湯の方法があれば入りたいと思う人もいますよね?
そこで、一般的なお柚子のやり方と、お肌に優しい柚子湯の方法をご紹介したいと思います。
一般的な柚子湯のやり方
お好きな量の柚子の実を、半分、または輪切りにして湯船に入れます。
湯船で柚子を絞りたい場合は、果肉や皮、果実が散らばらないようにガーゼや布の袋などに入れておくと良いでしょう。
台所用品のストッキングタイプの排水溝ネットが便利!
生の柚子を入れると、お湯の温度が通常より下がりやすいそうですから、湯加減に気をつけてくださいね。
お肌に優しい柚子湯の方法
柚子湯によってお肌に刺激を感じる人には、以下の方法で柚子湯を作ることをおすすめします。
- 柚子の数を減らす
一般的な家庭用のお風呂で柚子湯をする場合は、柚子は2~5個程度と言われていますが、もっと少ない数でも、柚子の香りや成分を楽しむことができます。
柚子湯が初めての方は、最初は少量から試してみるといいですね。 - 柚子の皮を良く洗う
柚子の表面についた農薬などの成分が反応することも考えられますから、湯船に入れる前によく洗っておきましょう。 - 柚子は、そのままで
柚子を切ってしまうと、皮の切り口からリモネンが出てしまいますから、切らずにそのまま使うと良いでしょう。
また、直接、肌に柚子をつけたくない場合は、布袋などに入れましょうね。 - 柚子は絞らない
丸ごと湯船に入れた柚子は、熱で柔らかくなり崩れやすくなっています。
子供が面白がって潰したがるかもしれませんが、そこは触らせないようにして、柚子を絞らないようにしましょうね。 - 柚子の皮に熱を加える
柚子に火を通すことで、刺激を抑えることができます。
方法は、鍋にお湯を沸かし、半分や輪切りにした柚子を入れ、再沸騰するまで煮ます。
それを布袋などにいれて、湯船に浮かべます。生に比べて香りは減少しますが、湯船に浮かべているうちに香りが立ってきますよ。 - 柚子の皮を干す
すぐに使えないという難点はありますが、柚子の皮をカラカラに乾燥させても香りは残ります。
ちなみに、みかんの皮を干した物も体が温まります。 - 香りを楽しむ
それでも柚子の刺激が心配な方は、柚子の香りを楽しむ方法が良いでしょう。
適当な大きさに切った柚子を、容器に入れて、浴室の置いておけば、浴室内が柚子の香りに包まれて『なんちゃって柚子湯』の気分に浸れますよ。
この方法なら、赤ちゃんと一緒でも安心ですね。
お肌がデリケートな方は、以上のような方法で柚子湯を楽しんでいただけたらと思います。
年に1度の冬至ですから、ぜひ、カボチャ料理を食べ、柚子湯に浸かって、無病息災を願いたいですね!
【関連記事】菖蒲湯お風呂のやり方や入り方!由来や効能効果、入浴時期はいつ頃?
さいごに
冬至には欠かせない『柚子湯』ですが、お肌がヒリヒリしたり、特に裏ももにかゆみが出る人も多いそうです。
そんな症状の原因は、柚子に含まれる脂分を落とす効果を持つ『リモネン』によって、お肌の潤い成分が流されてしまったから。
また、柚子の果汁が、切り傷や擦り傷にしみてしまっている場合もあるようです。
お肌に異常を感じた時の対処方法や治し方を参考にしていただいて、それでも治らない時は皮膚科の受診をおすすめいたします。
お肌の弱い方向けの柚子湯のやり方なども載せましたので、柚子湯を楽しんでみてはいかでしょうか?